人気ブログランキング | 話題のタグを見る

多国籍軍

 小泉さんが多国籍軍に参加するということを国会の議論を待たずに、アメリカに約束したという事で、いろいろ批判がありますね。選挙の争点にもなっています。まあ厳密に言えば日本は初体験の出来事で、憲法にも抵触すると思いますが、日本に自衛隊の撤退という選択はあるんでしょうか?

 民主党は自衛隊の撤退を訴えていますが、たぶん政権とったら撤退できません。日本はまさにアメリカ無しでは生きていけない体になっちゃってますもんね。金融政策も安全保障もすべてアメリカの手のなかにあります。このような状態で自衛隊を撤退できるはずがありません。どうせ多国籍軍に参加するなら、早く決めた方が良いという判断が小泉さんの中にあったんだろうと思います。

 日本が外交的に自立するのはまだまだ時間がかかると思います。日本はヨーロッパみたい地域統合という枠組みがありません。そればかりか、北朝鮮、中国、ロシアという軍事大国がお隣にいます。この勢力と対抗するためには、アメリカの後ろ盾がどうしても必要です。残念ですが、日本には独立して国を守ることができません。本当に情けないことです。よって今回の小泉さんの判断はやむをえないでしょう。戦後、憲法改正もせず放置し、外交をアメリカに丸投げした結果です。なにも小泉さんだけを責めることはできません。情けないですが・・・・・

 日本が自立した外交を展開するためにはやはり「力」が必要です。そのためには、地域統合の旗手になり、アジアのまとめ役になるしかありません。もちろん、現段階では中国を入れることはできませんが、タイ、マレーシア、シンガポール、韓国など(インドネシア、フィリピン、台湾を入れることは現段階では無理)とともにまずは地域防衛を展開すべきです。そして、日本は積極的にお金を出し、地域紛争の仲介役として道義的立場で公平に活動する。東南アジアの諸国は、経済統合を含めて日本に期待しています。日本が動けば、そんなに難しいことではないでしょう。

 もちろん、アメリカとの同盟は大事ですが、日本が自立したいのであればやはりアジアをまとめるしかないです。いうまでもなく、現在は中国に好き勝手やられているので、アメリカに追随するしかないですね・・・・・我々の世代で日本を自立させたいものです。
by nobuhitodayo | 2004-07-04 11:23 | 時事問題
<< 曽我ひとみさん9日に再開決定 The 選挙 >>