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会社は誰のものなのか?

 最近、財務を勉強しているんですが、なかなか難しいですね~いろいろ覚えなきゃいかないし・・・しかし、企業の未来を計る第一歩なので、精一杯頑張っております。
 「ROE」という数値があります。自己資本利益率または株主資本利益率といわれているもので、ようは調達した資金でどれだけ儲けられたかという指標です。最近のROE重視の考えかたからすると、会社は「株主」のものということなんでしょう。
 しかし、私はそうは思いません。特に日本の場合、会社は公共性をもったコミュニティーとして存在してきました。会社は消費者、社員、社員の家族、そして会社のある地域などステイクホルダーのために利潤を上げてきたと思います。この考え方には賛否両論あると思いますが、私は好きですね~。会社を愛するという気持ちは大事だと思います。そのかわり会社は、利益だけではなく、消費者や社員や社会に愛のある経営を行う。このシステムは一見、非効率に見えますが、流行の「社会責任」を果たすためには大事なんじゃないでしょうか?
 三菱自動車がいろいろ叩かれてますけど、あれは「ROE経営」の弊害だと思います。消費者や社会を省みず、利益重視・株主に向けた経営を行った証拠です。私は、いわゆる三菱の城下町に現在住んでいますが、やはり三菱の車が多いです。三菱になんらかの関係を持っている人は、別に強制されなくても愛着や三菱への敬意から、三菱の車を買っているのだと思います。今回の件で、三菱の経営者は、会社をあいする人々の尊敬を失いました。大変残念なことです。
 ものがあれば売れるという時代は終わりました。ものあまりの状況の中で、人々は自分のこだわりや愛着で物を買う時代になってきたと思います。こだわりや愛着は「ブランド」という名の付加価値を生み出してくれます。
 日本的経営のなかでは、つまらないものもありますが、良いものもあります。欧米のまねばかりせずに、日本は日本のいいところを生かした「経営」をして欲しいと思います。
by nobuhitodayo | 2004-07-02 22:35 | 時事問題
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